生と死の狭間で...。
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『アライブ-生還者-』 972年にアンデス山脈で起きた飛行機墜落事故から生還した16人の証言を基にしたドキュメンタリー....氷点下の雪山に墜落したウルグアイのラグビー・チームのチャーター機。死亡した肉親やチームメイトの人肉で食いつなぎ、72日間を生き抜いた生存者たちが語る真実。 当時私はまだ幼かったので、後から話を聞いたのですが、 当時はかなりセンセーショナルな事件として世界中で取り上げられ、 人肉を食らう事への非難は、宗教的見解や死体損壊だと訴えるものまで 様々だったようです。 私も、話にショックを受けましたし、話を聞いた後の人生に影響したと思います。 生と死の狭間で、生きのこるものが背負うものと、 死んでいくものが与えてくれるもの、 両方を胸に刻むと、涙無くして食べる事等出来なかっただろう...と思いながらも、 想像する事すらできなかった...話が実写化する...倫理委員会等が騒ぎ立てそうな気がしますが、私は、是非みたいです...その映画を。 聞いた話の中では、最後まで人肉を食べる事が出来ずに死していく人が多かったとありました...店頭に並んでいるお肉じゃない、ましてや、調理もされてもいない、 目の前で切り刻んで食べる訳だし、何よりも、さっきまで息して話していた友人を食べるのだから、ハイ、頂きます!とは、いかない...。 でもそれは、死を意味する...実際死を意味した。 もしも私なら、その肉を食べる覚悟ができただろうか? 生き抜いてやるという、気力を維持できただろうか?ー72日間。 ...死していく私の肉体が、あなたの命をつなぐなら、 喜んで、私はこの体を差し出しましょう...って、お釈迦様の話が頭をよぎりますが、 差し出す方は美談に見えても、食らう方は鬼畜扱い...。 それでも、他に食べるものが無かったならば、私も、死していく愛するものの、 肉を食らってつなげられる自分でありたいし、相手にも食べてもらえる自分でありたい...そして、食べた事に潰されずに生きてゆける自分でいたいし、生きてほしいと望む自分でありたい。 普段の生活で私は、彼のように過酷な状況ではないけれど、 何かの死によって与えられたものを食べ、命をつなげている事に変わりはない。 彼のように、愛する肉親やチームメイトではないけれど、 命を頂いている事に変わりはない。 だから、普段の食事でも、感謝して食べます。 好き嫌いがあっても、一口でも必ず食べ、料理に敬意を払うように気をつけます。 その私が次の命をまだつなげられていない事が少々悔やまれますが、 彼らは、16人から100人以上に家族が増えたとか...喜ばしいですね。
by marquetry
| 2008-10-23 15:56
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