おしいひとを...。
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ニュートリノ研究の最先端を....と言われても、ピンとこないけど、 とっても日本に取って惜しい人を無くしてしまったんだっていうのが、 恩師の言葉から伺えました。 「戸塚君は大学院入試の筆記試験は合格点に達しなかった。しかし、面接で新しいことをやろうという意欲が見えたので私が引き上げた。研究者に必要なのは既存の知識ではなく意欲だ」 最近、教育界では、試験の採点やお金での入学指南、教師のモラルなど、 色々問題になっています。 でも、この恩師の言葉を見ると、ゆとりが必要なのは本当は、授業ではなく、 教師であり、親ではないでしょうか? カリキュラムやお受験に振り回され、本来の子供を、見つめられない!状況。 大人の心のゆとりが、必要だったのではないでしょうか? 導く側に、たおやかさが必要だったのではないでしょうか? ダイヤモンドの原石が、カットや磨き方で変わるように、 試験の点数だけでその人の能力は見極められないし、 大金で合格させても、本人に志が無ければ、無意味というもの。 あまりにも、マニュアルや、規律にこだわりすぎて、 現在の受験のシステムが、人としての、成長も、想像力も、実現力(行動力)も 失うようなものになってしまっているのではないか?と考えさせられます。 この記事の恩師のように、点数は合格に届かなくとも、チャンスを与えたことで、 故戸塚教授は、日本の学術界で、惜しまれる功績を生む人となった事は、 教育界が与えるべきは、合格ではなく、チャンスであり、 人を育てる環境であるべきだと、いっているように感じます。 人種も、年齢も、関係なく、点数はただの選考要因のひとつにすぎない、 そういう懐の寛容をのこすことも、今の学校教育には必要ではないでしょうか? 平等を、皆同じである事と勘違いしている親や学校教育のままでは、 型にはまらない、不器用な教師も、生徒も、居場所が無くなってしまう。 こういうゼロから発想し実現化していく人達が、どんどん歳を取り、 亡くなってく時代です。 そういう人から受け継ぐことや、そういう人を育てることをしなければ、 日本経済も社会も、崩壊してしまうでしょう。 お年寄りという智慧の宝庫が消えてしまう前に、 権力やお金で居座ってきたお役人さん達には、改心していただき、 ちゃんと考えていただきたいものです。
by marquetry
| 2008-07-10 16:49
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